zen hand drawing

シルクに色をしっかり付けるにはこれが必要

手描き京友禅の商品は全て、シルクの生地に「色を付ける」つまり「染めた」後には必ず蒸しをします。

なぜ「蒸し」をするのか?

引き染め」で生地を染めて完全に乾燥させたとしても、100%染めた色が生地に定着しているとは限りません。

色を生地にくっつける/綺麗な色にする

蒸しの熱の力を借りて生地に色を完全に定着させることが出来ます。
さらにそれだけではなく、蒸している時の蒸気とその高い熱(100度以上)を使うことでより発色するので、蒸しをする前に比べてさらに綺麗な色に変化します!

どうやって「蒸す」の?

生地をこのように入れていきます
まずは下準備。
シルクの生地(ほとんど着物の生地)をこのような枠に掛けていきます。間に挟まっている新聞紙は、糊が乾燥するのと、(※)打ち合いを防ぐ重要な役割!

※打ち合いとは、枠にかかっている生地同士が触れ合った時に、間違って染料が付いてしまう事故のこと。
生地を止める釘
この釘で生地の一番端に刺す。
蒸し機
蒸しをするには、この蒸し機と呼ばれる大きな箱が必要。
この蒸し機は、高さ約2メートル x 奥行き2.5メートル。
小さいコンテナみたいなものですね。
3段に分かれている蒸し機に生地を入れる
13メートルの着物が1度に50枚ほど入ります。
次は2段目
3段に分かれています。
最後に3段目に
1段に約16-17枚の着物が入れられます。
下から蒸気が上がってきました
ただの鉄の釜と言うわけではなく、中に天然の木材をいれることで、蒸気を吸ったりはいたりとコントロールすることができます。
これによって一定温度(100度)に保てるようにします。

どれくらい「蒸す」の?

完全に閉めます
完全に扉を閉めます。
これで30分ほど待ちます
地(背景)の色の濃い薄いによって違いますが、おおよそ30-40分ほど蒸します。
紺、黒、紫など濃い色の場合2度蒸しといって2回蒸しを繰り返します。なので濃い色のほうが手間がかかります。
蒸気がいい感じに漏れています
私たち悉皆屋(きもの製作のプロデューサー)はその都度、それぞれの工程にいる職人さんやこういった蒸し屋さんに生地を持っていく、いわば橋渡し役。

蒸しと、この後に来る水元(みずもと)の工程だけを言えば、必ず1日半かかります。
こういった蒸し屋さんは会社なので、個人でされていることが多い職人さんとは違い、週末は営業をされていません。

そのため、私たち悉皆屋は木曜日の朝までにシルクの生地を蒸し屋さんに持っていかないと、その週に頼んだものを頂くことが出来ず、次の週の頭にもらうことになってしまいます。
実は悉皆屋にとって、この蒸しの工程は時間を気にする工程でもあります。

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